2010年03月16日

439.道子の独壇場

真人は、伯父伯母の家で楽しい時間を過ごした。
伯父は損害保険会社に勤務する部長で、伯母もかつては同じ会社に10年間勤め社内結婚した間柄である。
従姉の道子はテレビ局勤務のアナウンサーをしていたが、結婚を前に退職し、現在はフリーアナウンサーとして、勤務していた会社の仕事をしたり、他局のナレーションをしたりしながら、真人の会社の社員としても仕事をしてもらっている。
「新婚旅行は、北欧だったよね?」
真人は、道子が楽しみにしている結婚の事を聞いてみた。
この話題になると道子は、からだを揺らすように満面に笑みを浮かべて喜びを表す。
伯父も伯母も、今は道子の結婚式など、その準備に忙しい毎日を送っている。
「どんなルートで周遊するのか教えてあげるわ」
そう言うと道子は、ツアー予定表を広げた。
「初日は、フィンランドのヘルシンキ市内を観光した後、ヘルシンキからスウェーデンのストックホルムまで、大型客船でバルト海クルーズを楽しむのよ」
結婚式と披露宴は質素に行い、新婚旅行に費用をかけるのだと、真人は以前道子から聞いていた。
「あっ、・・・デラックスクラスの部屋じゃないか。船中泊の優雅なバルト海クルーズだな」
真人は、少し大げさに道子達の旅行案内書に目を通しながら言った。
「そうなのよ。・・・新婚旅行ですもの。・・・バルト海を眺めながらの快適な船旅になりそうだわ」
そう言いながら、道子は真人の顔を見て、照れ笑いをした。
それからの時間は、道子の新婚旅行の話で盛り上がった。
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2010年03月15日

438.緑の家のこと

道子は、ナレーションの仕事で札幌へ行ったとき、夏木緑の家に泊まったことを話してくれた。
「緑さんの自宅へ、真人も行ったことあるの?」
「ないよ。どんな家か彼女から聞いたことがあるけど、未だ招待されていないんだよ」
「北欧風の洒落たつくりで、オール電化の近代的な機能を備えた家だったわ」
「そうか、札幌の街に似合う家かもしれないな」
「外壁がワインレッドのタイル張りで、確かに雪の街に相応しい色合いだわね」
道子は緑の家を羨ましがりながら、
「何だか、札幌に住んでみたくなってしまったのよ」
と言った。
「夏木さんは、自宅へ招くのは女性に限るらしいよ」
緑がはっきり言ったわけではないけど、真人は緑の話しかたから、そう受け取っていた。
「緑さんのマンションにも、自前の部屋を確保してあって、真人はそちらを利用させてもらっているようね」
緑は道子に、そこまで正直に話していたのだ。
「そこは、隣に広いトレーニングルームがあって、快適な環境作りになっているんだよ」
「あら、彼女、そのことは話してくれなかったわ」
緑のマンションの一室は、隠れ家のようなところだから、そこまで詳しくは話さなかったのだ。
それでも、道子は真人の従姉だから、緑自身が使っている部屋があることだけは話したのだ。
真人は、道子に余計なことを言ってしまったのではないかと思った。
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2010年03月14日

437.ワイン談義が続く

ワイン話題は尽きない。
「良いワインというのは、基本的に香りや、甘味、酸味といった味覚と、そして色合いのバランスが整ったワインのことを言うようですね」
真人は、旅行中に聞いた話をした。
「飲んだ後数秒間、味が口の中に残るものは、良いワインと言われるわね」
これは道子の意見である。
「香りは、ワインの重要な楽しみ方の一つなのね」
敦子伯母の感想である。
美味しいワインというのは、飲む前、飲んでいる間、そして飲んだ後で楽しめる香りがあるのね」
そして、伯母はもう一つ付け加えた。
「この料理に、このワインというルールは存在していないそうですね」
これは、真人が旅行中耳にしたワイン談義から得た話しである。
「一般的に、魚料理に白ワイン、肉料理赤ワインと言われているけどね」
道子が口を挟んだ。
「相性としては、味の淡白な料理にはサッパリしたワイン、濃厚な料理にはコクのあるワインが合うと言われるわね」
伯母も、聞いている知識を述べた。
「オードブルには、白ワインがよく合うわね。天ぷらには、酸味の効いた辛口の白ワインかしら。素材の持ち味を生かした和食、例えば刺身や生がきなどには、辛口の白ワインが最適かもしれないわ」
道子は、かなり詳しい。
ワインは、少なくとも一週間くらいは寝かせて保存しておいたほうがいいみたいだ。
そのようなことを真人は聞いたことがある。
そのことを口にしようと思ったけど、真人がオーストリアから送ったワインを、伯父が早々と飲み始めていたことを聞かされたから、言うのを止めた。
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2010年03月13日

436.ワインを味わい楽しむ

真人が美樹への手紙を書き終え、次の出張準備をしていると、従姉の道子から電話がかかった。
「もう直ぐ夕食の準備が出来るから、早く来なさい」
道子の澄んだ声が、真人の耳に心地良くこだました。
真人は、おみやげを持って家を出ると、伯母の家に向った。
伯母の家は二つ先の駅であるから直ぐに到着した。
「また直ぐ、出張のようね?」
食事の支度がちょうど終わったところだったので、伯母が声をかけてきた。
真人は、家族の皆にお土産を渡した。

テーブルに着くと、
「真人が送ってくれたワイン、もう随分飲んでしまったよ」
伯父がそう言って笑った。
「如何です?気に入ってくれましたか?」
「これは、極上のワインだな。香りといい、味といい、実に美味いワインだよ」
伯父は、オーストリアのヴァッハウ地方特産のワインを気に入ってくれた。
「今までワインは、年末年始やクリスマス誕生日などに飲んでいたけど、真人君が送ってくれたワインが、余りに美味いので、病み付きになってしまったよ」
「それでしたら、今度はワインの本場フランスへ行きますから、良いものを見つけて、また送り届けますよ」
「それはありがたい。お願いしますよ」
伯父がそう言うと、伯母は「真人にそんなに負担を掛けたらいけないわ」と言って、思いとどまらせようとした。
「そうだな、今度は前以てお金を渡しておくから、それで買って送ってください」
伯父はそう言って、苦笑した。
真人は、
「日頃お世話になっているお礼を込めたものですから、気にしないで下さい」
そう言って、伯父の提案を制した。
ヨーロッパでは、ワインは特別な日だけでなく、普段の食事でワインを楽しむ習慣があるから、何処の家でも日常お茶代わりに飲んでいますよ」
「真人さんは、行く先々で美味しいワインを飲んでいたのね?」
伯母がそう言って笑った。
「毎晩飲んでいました」
「それは、贅沢だな」
伯父の言うとおり、確かに贅沢だったかもしれない。
「日本にいると、そう感じるのですが、ヨーロッパでは、それがごく普通なのですよ」
「そうだな。考えてみれば、日本だって殆んどの人は夕食時に、ビールや酒を飲むからな。ヨーロッパでは、特別ではないのだな」
伯父は、酒好きだから毎晩のように飲んでいるのだ。
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2010年03月12日

435.美樹への手紙

真人は、奈津子と別れて家に帰り、留守中にたまった郵便物などを整理した。
そして、本棚にしまっておいた1冊の本を取り出した。
本に挟まれている写真2枚は、確かにあった。
父が大事にしていた、奥山美樹と一緒に撮った写真である。
真人の胸に、チューリッヒの美樹宅の本棚に伏せられ、フォトフレームに収められた、同じ写真を目にしたときの情景が浮かんできた。
今、目の前にある写真の裏に記されたメモは、二人の間に深い関係があったことを示している。

真人は、美樹がくれた万年筆を取り出して、手紙を書いた。
同じ万年筆を父も持っていた。
真人は、父の形見の一つとして、大切に手元においてあったものである。
美樹が真人にくれた万年筆には、過去の懐かしい思い出が隠されているような気がしていた。
美樹は真人に、この万年筆で手紙を書いて欲しいと願っている。
美樹のその思いを胸に、真人は早速机に向ったのである。
メールは便利で、意思の疎通に、効果を期待できるツールであるけど、美樹は温かみのある手紙でのやり取りが、少なくなっている現状を物足りないと言ったことがある。
真人は、美樹のその言葉の裏にある思いを察していたのだ。

写真のことには触れることが出来ないので、美樹の休日に合わせて旅行した時を振り返りながら、美樹への思いを熱く綴った。
ラブレターを書くのは初めてだ。
書きながら真人は、自分の気持ちを整理した。
さまざまな思いが甦ってくる。
美樹は真人とのエンドレスラブを望み、同じ仕事をしながら寄り添っていたいと言った。
真人は、美樹と撮った写真をパソコンに取り入れて見てみた。
美樹の思いが、顔にはっきりと映し出されている。
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2010年03月11日

434.官能の世界へ

真人は、奈津子の気持ちを察して、違う体位で官能の世界へ誘おうと考えた。
からだを起し横向きから後ろに回り、奈津子のお尻を抱きしめ、深い交わりを続けた。
真人の柔らかな腰の動きに奈津子は、からだの中のいちばん感じるところで刺激を与えられ、悶え始めた。
奈津子の息遣いが荒くなってきた。
ピンポイントで感じるスポットへ強い刺激を与えられる奈津子は、うつ伏せになったからだを支えられなくなってきた。
「ああ〜ッ、・・・ああっ、・・・ああ〜ッ・・・ああっ・・・」
奈津子はからだを激しく揺らし、喘ぎ、悶え、悦びの声を上げながら、遂にオーガズムに達し、崩れるようにからだを倒した。
横倒しになった奈津子のからだを、なおも真人は緩急をつけた腰の動きで刺激し、太股を抱え込んだ。
そして、その太股に舌を這わせ、吸った。
奈津子の熱くなったからだの匂いが漂っている。

奈津子は、気を失ったようにからだを横たえたままぐったりとしている。
真人は、深い交わりのまま奈津子のからだを仰向けにして、上になり抱きしめた。
強い刺激で奈津子のからだの中は、弛緩するはずなのに、いつまでも躍動し続け、締め付けている。
真人は、奈津子の甘く柔らか唇を吸いながら、右手で乳房を揉み、胸に押し当てた。
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2010年03月10日

433.感じながら言葉を交わす

真人も奈津子も、お互いに離れたくない気持ちが強まり、抱き合い続けた。
「ねえ、・・・真人、・・わたしが東京へ来る前に、・・名古屋の家に来てよ」
奈津子は、真人の腰の辺りを擦りながら、甘え声で、ねだるように言った。
「そうだね、是非行きたいので、そのときは連絡するから、よろしくお願いします」
真人は、奈津子の滑らかな肌を感じながら、応えた。
「今度の・・海外出張からは、・・・いつ帰るの?」
奈津子も、からだの中が熱くなり、感じてきたから、言葉が途切れる。
フランススペインを回って帰ったあと、サンフランシスコへ行って、戻ったら今度は札幌へ行く予定だから、奈津子さんの家に行けるのは、9月の初め頃だな」
真人は、一気にそれだけ言うと、腰を揺らした。
「あら、・・・ああっ、・・・そ・・・そ・・・そんなに先になるの?」
奈津子の豊かな胸が波を打った。
「だから、・・・マンションの手配も、・・・その後になるけど、いいかなあ?」
真人は奈津子の乳房をしゃぶりたくなってきた。
「それはいいけど、・・・そうすると、・・・ひと月・・先ってことね」
奈津子の口から漏れる息が荒くなってきた。
「その間、・・奈津子さんの店のことや、・・名古屋の家のことをどのようにするのか、・・・考えておいてください」
「・・・そうね、・・・そうするわ」
真人は、ゆっくりと腰を動かした。
「ああっ、・・・」
奈津子のからだが揺れた。
「ああっ、・・・ねえ、・・ねえ・・・ああっ、・・・」
奈津子は、何かを言いたいらしいのだけど、真人の柔らかな動きが、言葉を喉の奥へと押し込めてしまった。
「ああっ、・・・ねえ、・・・まだ、・・まだよ・・・」
奈津子は、未だ感じるのは早い、もっと時間をかけて、ゆっくりして欲しいと言いたかったのだ。
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2010年03月09日

432. 気持ちが揺れる

気持ちのいい時間が過ぎると、奈津子は満足して虚ろな目を向けてきた。
「お忙しいのにごめんなさいね。でも、来ていただいてとてもうれしいわ。今日こうしてあなたとお会いできたので、心置きなく名古屋へ帰れるわ」
真人は、奈津子の言葉を聞いてほっとした。
そこで、真人は奈津子の東京での住まいになるマンションのことに触れた。
「マンションは、今日急いで決めなくても、後でじっくり検討した方が良いのではないでしょうか?」
「そうね。そうしましょう。あなたにお任せするから、何件か見た上でご連絡下さい」
「そうします」
真人は、奈津子の気持ちが納まってくれて助かった。
奈津子の気持ちが落ち着いたところで、真人はもう一度奈津子のからだの中に刺激を与えて、悦びを誘った。
「ああっ、・・・たまらないわ、・・・良い気持ちよ、真人、・・・いいわ、・・・すごく感じる」
奈津子は、何度も快感を覚えるらしく、からだを揺らしながら悦んでいる。
「ああ、・・なんだか、やはり早く東京へ来たくなってしまったわ」
真人の濃密な行為が、また奈津子の気持ちを高めてしまった。
奈津子だけではない。
奈津子の悦びの声を聞いていると、真人も奈津子が身近にいて欲しくなってきた。
奈津子の美しさと、艶やかな身のこなしに魅力を感じ、離れがたい。
でも、積極的に奈津子を誘うわけには行かない。
真人は直ぐに気持ちを切り替えた。
気持ちを切り替えたつもりでも、からだは奈津子を強く求めている。
真人は、奈津子のからだの魅力にも強く惹かれているのだ。
奈津子を悦ばせる行為を続けながら、真人自身が快感に浸っている。
奈津子に、マンションを決めるのは、急がないで、と言ったけど、真人のほうが早く決めたくなってしまった。
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2010年03月08日

431.息も絶え絶え

奈津子は悦びの子を上げながら激しく口を動かし、腰を揺らしている。
真人のゆっくりした愛撫が、奈津子の情欲をそそり、反り返るようにからだを起すと、真人の顔を太股で強く締め付けてきた。
そうしなければ耐えられないほど快感を覚えているのだ。
真人は奈津子に応えて、腰を思い切り強く抱きしめた。

奈津子は声を上げながらからだを倒し、真人に抱きついてきた。
真人は上になり、豊満な乳房を口に含み吸い込んだ。
奈津子は待ちきれずに、真人のからだを引き寄せ、からだを揺らしながら真人に、早くして欲しいとせがんでいる。
真人は、奈津子のからだの中深く入っていった。
奈津子は腕に力を入れて真人に抱きつき、悶え声を上げ続けている。
「ねえ、・・真人、・・・」
奈津子の声が、震えるように上ずった。
「?・・・」
「早く・・東京へ来たいから、・・さっきのマンション、・・・あなたが選んで決めてくれる?」
奈津子は、息も絶え絶えに、悶えながら、真人に訴えた。
「奈津子さんが、一度見てから決めようよ」
「じゃあ、・・あとで一緒に見に行ってくれる?」
「いいよ、・・・」
奈津子は安心したらしく、眼を閉じうっとりとしている。
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2010年03月07日

430.待ちきれなかった

真人は、彩子と別れて駅に向う途中で、携帯の電源をオンにすると、奈津子からのメールが届いていた。
電話をすると、待ちきれない様子で奈津子の艶やかな声が、心地良い響きで伝わってきた。
真人は、奈津子の待つ品川のホテルを訪れた。
部屋へ入り、ソファへ腰掛けると真人は、用意してきたマンションの資料を奈津子に渡した。
「駅から近いところばかりね」
ざっと目を通した奈津子は、目が心なしか虚ろである。
「立地条件が良いから、価格がかなり高いので、如何かなあと思うのですが、一応奈津子さんから伺っていた予算の範囲内の物件です」
間取りはどれも、2DLKでとても住み良さそうね」
奈津子は、せわしく資料をめくった。
「比較的新しい物件ですから、最新設備が整っているので、申し分ないところばかりです」
奈津子は真人に応えながらも、気がそぞろで、落ち着かない様子である。

朝、春子と一緒に奈津子と会ったときから、奈津子は何処となくそわそわしていた。
奈津子らしくないその様子に、真人はその気持ちを推し量っていた。
真人が持ち込んで示した、マンションの資料は、奈津子の気持ちを削いだに違いない。
真人の話は上の空で聞いていたのだ。
奈津子のからだは、少し揺れていた。
真人がそれを察して顔を向けると、ソファーで隣り合わせに腰掛けている奈津子が抱きついてきた。
「外は暑かったでしょう」
そう言うと奈津子は、真人にシャワーを浴びるように促した。
奈津子のからだは、早く真人に抱かれたかったのだ。

上がってくると、奈津子はすでにベッドに入っている。
真人が近付くと、奈津子は真人の手をつかんで、からだを引き寄せた。
奈津子の横へ入ると、飛びつくように真人の上になり唇を合わせ、舌をからめてきた。
奈津子のからだは燃えるように熱い。
奈津子の手が、真人の下半身へと滑ると、からだを起し、向きを変えて真人のものを口に含んだ。
真人は、奈津子の腰をからだの上に引き寄せて抱きしめ、秘部へ顔を埋めた。
しっとりと濡れている。
posted by シーサン at 11:47| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする